From a9cbac896c353576f4c0e465b5f7307f974c2f49 Mon Sep 17 00:00:00 2001 From: h-east Date: Wed, 11 Dec 2024 17:39:36 +0900 Subject: [PATCH] Change style to normal: version8.jax --- doc/version8.jax | 315 +++++++++++++++++++++++------------------------ 1 file changed, 155 insertions(+), 160 deletions(-) diff --git a/doc/version8.jax b/doc/version8.jax index f8a39bcbe..2f92ba8bd 100644 --- a/doc/version8.jax +++ b/doc/version8.jax @@ -5,12 +5,12 @@ *vim8* *vim-8* *version-8.0* *version8.0* -ようこそ Vim 8 へ! 多数のバグが修正され、いくつかの素敵な機能が追加されていま -す。このファイルは Vim 7.4 以降のすべての新規要素と既存の機能に対する変更に言 -及しています。Vim 7.4 までのパッチはここで見られます: |vim-7.4| +ようこそ Vim 8 へ! 多数のバグが修正され、いくつかの素敵な機能が追加されている。 +このファイルは Vim 7.4 以降のすべての新規要素と既存の機能に対する変更点が記載 +されている。Vim 7.4 までのパッチはここで見つかる: |vim-7.4| -あなたが使用している Vim のバージョンと機能に関する全ての情報を見るには以下の -コマンドを使用してください: > +このコマンドを使用して、あなたが使用している Vim プログラムの完全なバージョン +と機能情報を見ることができる: > :version 新機能 |new-8| @@ -36,147 +36,146 @@ パッチ |patches-8.2| -Vi と Vim 8.0 の違いの概要については |vi_diff.txt| を参照してください。 +Vi と Vim 8.0 の違いの概要については |vi_diff.txt| を参照。 他のバージョンとの違いについては |version4.txt|, |version5.txt|, -|version6.txt|, |version7.txt| を参照してください。 +|version6.txt|, |version7.txt| を参照。 *vim-changelog* -このサイトで(Martin Tournoijによる)最重要な変更の概要を見付けることができます: +このサイトで(Martin Tournoijによる)最重要な変更の概要を見付けることができる: https://www.arp242.net/vimlog/ ============================================================================== 新機能 *new-8* -初めに、より興味深い新機能の概要を示します。包括的な一覧は下にあります。 +初めに、より興味深い新機能の概要を示す。包括的な一覧は下にある。 非同期 I/O 対応、チャネル ~ Vim はバックグラウンドで他のプロセスとメッセージをやり取りすることができるよう -になりました。これにより、サーバーに仕事をさせ、結果を Vim に送り返すことがで -きます。例として |channel-demo| を参照してください。これは Python サーバーと通 -信するやり方を示しています。 +になった。これにより、サーバーに仕事をさせ、結果を Vim に送り返すことができる。 +例として |channel-demo| を参照。これは Python サーバーと通信するやり方を示して +いる。 -チャネルと深く関わっているのが JSON 対応です。JSON は広くサポートされており、 -簡単にプロセス間通信に使うことができます。これにより、どんな言語でもサーバーを -書くことができます。これに使う関数は、|json_encode()| と |json_decode()| です。 +チャネルと深く関わっているのが JSON 対応である。JSON は広くサポートされており、 +簡単にプロセス間通信に使うことができる。これにより、どんな言語でもサーバーを書 +くことができる。これに使う関数は、|json_encode()| と |json_decode()| である。 これにより、任意の言語で書かれて、別のプロセスで動作する非常に複雑なプラグイン -を作ることができるようになります。 +を作ることができるようになる。 ジョブ ~ -Vim はジョブを開始し、それと通信し、そしてそれを停止することができるようになり -ました。これは補完や文法チェックなどのためのプロセスを走らせる際に非常に有用で -す。ジョブと通信するためにチャネルが使われます。ジョブはまた、バッファやファイ -ルから読んだり書いたりすることができます。|job_start()| を参照してください。 +Vim はジョブを開始し、それと通信し、そしてそれを停止することができるようになっ +た。これは補完や文法チェックなどのためのプロセスを走らせる際に非常に有用であ +る。ジョブと通信するためにチャネルが使われる。ジョブはまた、バッファやファイル +から読んだり書いたりすることができる。|job_start()| を参照。 タイマー ~ -タイマーもまた非同期です。これは、1 回あるいは周期的に発火し、任意の仕事を行う -関数を呼ぶことができます。例えば: > +タイマーもまた非同期である。これは、1 回あるいは周期的に発火し、任意の仕事を行 +う関数を呼ぶことができる。例えば: > let tempTimer = timer_start(4000, 'CheckTemp') -これは 4 秒 (4000 ミリ秒) 後に CheckTemp() 関数を呼びます。|timer_start()| を -参照してください。 +これは 4 秒 (4000 ミリ秒) 後に CheckTemp() 関数を呼ぶ。|timer_start()| を参照。 部分適用 ~ -Vim は既に Funcref、すなわち関数への参照を持っていました。部分適用も関数を参照 -しますが、それに加えて引数および/もしくは辞書と結びついています。これは特に -チャネルやタイマーのコールバックに有用です。例えば、上のタイマーの例で、引数を -関数に渡すには: > +Vim は既に Funcref、すなわち関数への参照を持っていた。部分適用も関数を参照する +が、それに加えて引数および/もしくは辞書と結びついている。これは特にチャネルや +タイマーのコールバックに有用である。例えば、上のタイマーの例で、引数を関数に渡 +すには: > let tempTimer = timer_start(4000, function('CheckTemp', ['out'])) -これは 4 秒後に CheckTemp('out') を呼び出します。 +これは 4 秒後に CheckTemp('out') を呼び出す。 ラムダとクロージャ ~ -関数を作成する簡単な方法が追加されました: {args -> expr}。|lambda| を参照して -ください。これは例えば `filter()` や `map()` のような関数に有用です。これらの -関数は関数引数も受け付けるようになりました。例: > +関数を作成する簡単な方法が追加された: {args -> expr}。|lambda| を参照。これは +例えば `filter()` や `map()` のような関数に有用である。これらの関数は関数引数 +も受け付けるようになった。例: > :call filter(mylist, {idx, val -> val > 20}) ラムダは、ラムダが定義されたスコープ内で定義されている変数を使用することができ -ます。これは通常、クロージャ (|closure|) と呼ばれます。 +る。これは通常、クロージャ (|closure|) と呼ばれる。 -ユーザー定義関数も "closure" 引数を追加することでクロージャになることができま -す |:func-closure|。 +ユーザー定義関数も "closure" 引数を追加することでクロージャになることができる +|:func-closure|。 パッケージ ~ -プラグインは成長を続け、今まで以上に多くのプラグインが使えるようになっていま -す。プラグインの集合を管理し続けることができるように、パッケージ対応が追加され -ました。これは、1 つまたは複数のプラグインを取得し、ディレクトリに格納し、そし -て更新状態を保てるようにするための便利な方法です。Vim はそれらを自動的にロード -したり、要求された時にロードします。|packages| を参照してください。 +プラグインは成長を続け、今まで以上に多くのプラグインが使えるようになっている。 +プラグインの集合を管理し続けることができるように、パッケージ対応が追加された。 +これは、1 つまたは複数のプラグインを取得し、ディレクトリに格納し、そして更新状 +態を保てるようにするための便利な方法である。Vim はそれらを自動的にロードした +り、要求された時にロードする。|packages| を参照。 新スタイルのテスト ~ -これは、Vim 開発者のためのものです。今まで Vim のためのテストを書くのは簡単で -はありませんでした。Vim 8 は assert 関数とテストを実行するためのフレームワーク -を追加しました。これは、テストを書くことを大幅に単純化し、更新された状態が保た -れるようになります。また、テストのための関数もいくつか追加されています。 -|test-functions| を参照してください。 +これは、Vim 開発者のためのものである。今まで Vim のためのテストを書くのは簡単 +ではなかった。Vim 8 は assert 関数とテストを実行するためのフレームワークを追加 +した。これは、テストを書くことを大幅に単純化し、更新された状態が保たれるように +なる。また、テストのための関数もいくつか追加されている。 +|test-functions| を参照。 ウィンドウ ID ~ -以前は、ウィンドウはその番号でのみアクセスすることができました。そして、その番 -号はウィンドウを開いたり閉じたり移動するたびに変更されます。それぞれのウィンド -ウは一意な ID を持つようになり、ウィンドウを簡単に見つけることができます。 -|win_getid()| と |win_id2win()| を参照してください。 +以前は、ウィンドウはその番号でのみアクセスすることができた。そして、その番号は +ウィンドウを開いたり閉じたり移動するたびに変更される。それぞれのウィンドウは一 +意な ID を持つようになり、ウィンドウを簡単に見つけることができる。 +|win_getid()| と |win_id2win()| を参照。 Viminfo のタイムスタンプ利用 ~ -以前は、viminfo に格納される情報はどんなものでも最後の Vim が書いたものでした。 -常に最新の要素が保持されるように、タイムスタンプが使用されるようになりました。 -|viminfo-timestamp| を参照してください。 +以前は、viminfo に格納される情報はどんなものでも最後の Vim が書いたものだった。 +常に最新の要素が保持されるように、タイムスタンプが使用されるようになった。 +|viminfo-timestamp| を参照。 インデント付きの行折り返し ~ インデントの量を変更せずに行の折り返しを行えるように、'breakindent' オプション -が追加されました。 +が追加された。 Windows: DirectX 対応 ~ MS-Windows で DirectX (DirectWrite) 対応を有効化できるように、'renderoptions' -オプションが追加されました。 +オプションが追加された。 GTK+ 3 対応 ~ GTK+ 3 GUI は、いくつかのめったに気づかない技術上の差分を除き、GTK+ 2 と同じよ -うに動作します。Configure は、GTK+ 2 と 3 が両方使用可能な場合、引き続き 2 を -選択します。どうやって代わりに GTK+ 3 を使うかは src/Makefile を参照してくださ -い。その他の詳細は |gui-x11-compiling| を参照してください。 +うに動作する。Configure は、GTK+ 2 と 3 が両方使用可能な場合、引き続き 2 を選 +択する。どうやって代わりに GTK+ 3 を使うかは src/Makefile を参照。その他の詳細 +は |gui-x11-compiling| を参照。 Vim script の拡張 *new-vim-script-8* ----------------- -Vim script に以下の型が追加されました: +Vim script に以下の型が追加された: |Special| |v:false|, |v:true|, |v:none| と |v:null| |Channel| 非同期 I/O 用の他のプロセスとの接続 |Job| プロセス制御 -新しい型に対応するため、たくさんの関数とコマンドが追加されました。 +新しい型に対応するため、たくさんの関数とコマンドが追加された。 -いくつかのシステムでは Vim script で使用する数値が 64 bit になりました。これは -|+num64| 機能で確認できます。 +いくつかのシステムでは Vim script で使用する数値が 64 bit になった。これは +|+num64| 機能で確認できる。 -新スタイルのテスト(|new-style-testing|)対応のため多数の要素が追加されました。 +新スタイルのテスト (|new-style-testing|) 対応のため多数の要素が追加された。 -printf() は %s の引数として任意の型を受け付けるようになりました。引数は -string() と同じように文字列に変換されます。 +printf() は %s の引数として任意の型を受け付けるようになった。引数は string() +と同じように文字列に変換される。 さまざまな新要素 *new-items-8* @@ -435,30 +434,29 @@ Vietnamese telex and vni ============================================================================== 非互換な変更 *incompatible-8* -これらの変更は以前のリリースとは互換性がありません。もしもあなたが Vim 7.4 か -ら 8.0 に更新した際に問題が起きたなら、この一覧を確認してください。 +これらの変更は以前のリリースとは互換性がない。もしもあなたが Vim 7.4 か +ら 8.0 に更新した際に問題が起きた場合、この一覧を確認すること。 vimrc が無いときのより良い既定値 ~ vimrc ファイルが見つからないとき、新規ユーザーのためにより有用な既定値を設定す -るために |defaults.vim| がロードされます。これは 'nocompatible' の設定も含んで -います。そのため、Vim はもはや Vi 互換モードでは起動しません。もしそうしたい場 -合は、"set compatible" を行う .vimrc ファイルを作るか、"vim -C" で Vim を開始 -してください。 +るために |defaults.vim| がロードされる。これは 'nocompatible' の設定も含んでい +る。したがって、Vim はもはや Vi 互換モードで起動しない。それを望む場合は、"set +compatible" を行う .vimrc ファイルを作成するか、"vim -C" で Vim を起動する。 対応の削除 ~ -MS-DOS 対応は削除されました。それは、(Vim がメモリに収まらないため) しばらく動 -いていませんでした。削除によりコードが少しきれいになりました。 +MS-DOS 対応は削除された。それは、(Vim がメモリに収まらないため) しばらく動いて +いなかった。削除によりコードが少しきれいになった。 -Windows 16 bit (Windows 95 とそれ以前) の対応は削除されました。 +Windows 16 bit (Windows 95 とそれ以前) の対応は削除された。 -OS/2 の対応は削除されました。それはしばらく誰も使っていなかったため、おそらく -動いていませんでした。 +OS/2 の対応は削除された。それはしばらく誰も使っていなかったため、おそらく動い +ていなかった。 -SNiFF+ 対応は削除されました。 +SNiFF+ 対応は削除された。 小さな非互換点 ~ @@ -468,29 +466,28 @@ SNiFF+ 対応は削除されました。 ============================================================================== 改善点 *improvements-8* -既存の blowfish 暗号化は想定よりも弱かったことが判明しました。それを修正するた -め、blowfish2 方式が追加されました。これは依然として最先端の暗号化ではないこと -に注意してください。しかし、たいていの用途には十分でしょう。'cryptmethod' を参 -照してください。 +既存の blowfish 暗号化は想定よりも弱かったことが判明した。それを修正するため、 +blowfish2 方式が追加された。Note これは依然として最先端の暗号化ではないことに +注意。しかし、たいていの用途には十分だろう。'cryptmethod' を参照。 ============================================================================== コンパイル時の変更 *compile-changes-8* Vim のリポジトリは、Google code が閉鎖されたため、Google code から github に移 -動しました。リポジトリは https://github.com/vim/vim にあります。 +動した。リポジトリは https://github.com/vim/vim にある。 -ANSI-C 関数宣言を使用するようになりました。最低でも C-89 互換のコンパイラが要 -求されます。 +ANSI-C 関数宣言を使用するようになった。最低でも C-89 互換のコンパイラが要求さ +れる。 -常に +visual 機能が含まれるようになりました。 +常に +visual 機能が含まれるようになった。 ============================================================================== パッチ *patches-8* *bug-fixes-8* -7.4.0 以降に取り込まれたパッチのリストです。これはすべての新機能を含んでいます +7.4.0 以降に取り込まれたパッチのリストである。これはすべての新機能を含んでいる が、ランタイムファイルの変更 (シンタックス、インデント、ヘルプなど) は含んでい -ません。 +ない。 Patch 7.4.001 Problem: Character classes such as [a-z] do not react to 'ignorecase'. @@ -14537,65 +14534,64 @@ Files: src/testdir/runtest.vim ============================================================================== バージョン 8.1 *version-8.1* *version8.1* *vim-8.1* -このセクションでは、バージョン 8.0 と 8.1 の間の改善点について説明します。 +このセクションでは、バージョン 8.0 と 8.1 の間の改善点について説明する。 -このリリースには何百ものバグ修正、新機能、多くのマイナーな改善点が含まれます。 +このリリースには何百ものバグ修正、新機能、多くのマイナーな改善点が含まれる。 端末ウィンドウ *new-terminal-window* -------------- -端末として機能するウィンドウを開くことができるようになりました。 -以下のように使用できます: +端末として機能するウィンドウを開くことができるようになった。 +以下の用途に使用できる: - 他のウィンドウで編集中に "make" などのコマンドを実行する - シェルを実行していくつかのコマンドを実行する - ターミナルデバッガ (|terminal-debugger|) プラグインを使用する これらは、リモート (ssh) 接続のような簡単に多くの端末を開くことができない環境 -で Vim を実行する場合に特に便利です。 +で Vim を実行する場合に特に便利である。 -詳細は |terminal-window| を参照してください。 +詳細は |terminal-window| を参照。 変更点 *changed-8.1* ------ 内部的変更: C99 のいくつかの機能 ("//" ダブルスラッシュのコメント、enum で最後 -の要素の後にコンマを付けるなど) が許可されるようになりました。 -詳細は |style-compiler| を参照してください。 +の要素の後にコンマを付けるなど) が許可されるようになった。 +詳細は |style-compiler| を参照。 -パッチ 8.0.0029 では古い MS-Windows システムのサポートが削除されました。 -MS-Windows XP 以降のみがサポートされます。 +パッチ 8.0.0029 では古い MS-Windows システムのサポートが削除された。 +MS-Windows XP 以降のみがサポートされる。 追加要素 *added-8.1* -------- -さまざまなシンタックス、インデント、その他プラグインが追加されました。 +さまざまなシンタックス、インデント、その他プラグインが追加された。 Quickfix の改善 (by Yegappan Lakshmanan): ~ quickfix/locationリストのスタックに含まれる、あらゆるリストを変更する - 機能が追加されました。 - すべてのquickfix/locationリストに固有識別子が追加されました。 + 機能が追加された。 + すべてのquickfix/locationリストに固有識別子が追加された。 任意の Vim の型をコンテキスト情報としてquickfix/locationリストに関連付 - ける機能が追加されました。 + ける機能が追加された。 getqflist(), getloclist(), setqflist() および setloclist() が拡張され、 - quickfix/locationリストのさまざまな属性情報の取得、設定が可能になりま - した。 + quickfix/locationリストのさまざまな属性情報の取得、設定が可能になった。 quickfixウィンドウの現在行を強調する QuickFixLine ハイライトグループが - 追加されました。 + 追加された。 quickfixリストのバッファの b:changedtick 変数が、そのリストが変更され - るたびにインクリメントされます。 + るたびにインクリメントされる。 quickfix/locationリストに changedtick 変数が追加され、そのリストが変更 - されるたびにインクリメントされます。 + されるたびにインクリメントされる。 quickfixリストを新しく作成せずに、'errorformat' を利用してテキストを解 - 析する機能が追加されました。 + 析する機能が追加された。 quickfixエントリに "module" 要素が追加され、長いファイル名の代わりに表 - 示名として使用できます。 + 示名として使用できる。 quickfix/locationリストのスタックに含まれる、すべてのリストを解放する - 機能が追加されました。 + 機能が追加された。 :copen/:cwindow コマンドでquickfixウィンドウを開く場合に、分割修飾子が - 適用されます。 + 適用される。 関数: ~ 全ての term_ 関数。 @@ -25812,117 +25808,116 @@ Files: src/terminal.c ============================================================================== バージョン 8.2 *version-8.2* *version8.2* *vim-8.2* -このセクションでは、バージョン 8.1 と 8.2 の間の改善点について説明します。 +このセクションでは、バージョン 8.1 と 8.2 の間の改善点について説明する。 このリリースには何百ものバグ修正、いくつかの新機能、多くのマイナーな改善点が含 -まれます。 +まれる。 ボップアップウィンドウ *new-popup-window* ---------------------- -ポップアップウィンドウは他のウィンドウの上にテキストを表示するために使えます。 +ポップアップウィンドウは他のウィンドウの上にテキストを表示するために使える。 これは、「ビルドが正常に終了しました」のような単純なメッセージを表示したり、関 数呼び出しを編集中に関数プロトタイプを表示したり、柔軟なポップアップメニューや -他の多くの用途に使えます。|popup-window| を参照してください。 +他の多くの用途に使える。|popup-window| を参照。 -ポップアップウィンドウはとても柔軟です: テキストとの相対位置に配置したり、絶対 -位置に配置したり、あるいは単に画面の中央に配置することができます。サイズは固定 -することもテキストに合わせることもできます。"zindex" の値はどのポップアップウィ -ンドウを他のものの上に持ってくるかを指定します。 +ポップアップウィンドウはとても柔軟である: テキストとの相対位置に配置したり、絶 +対位置に配置したり、あるいは単に画面の中央に配置することができる。サイズは固定 +することもテキストに合わせることもできる。"zindex" の値はどのポップアップウィ +ンドウを他のものの上に持ってくるかを指定する。 新しい 'wincolor' オプションはポップアップウィンドウ全体の色を設定することがで -きます。これは通常のウィンドウにも作用します。 +きる。これは通常のウィンドウにも作用する。 テキストプロパティ *new-text-properties* ------------------ -テキストプロパティはプラグインの作者に何をハイライトするかについての柔軟性を与 -えます。これは外部の非同期パーサーによってシンタックスハイライトを行うために使 -うことができます。あるいはポップアップウィンドウのテキストをハイライトするのに -も使います。テキストプロパティは文字が削除や挿入されたときでもテキストにくっつ -いて離れず、これによりテキストマーカーとしても役立ちます。|text-properties| を -参照してください。 +テキストプロパティは、プラグインの作者に何をハイライトするかについての柔軟性を +与える。これは、外部の非同期パーサーによってシンタックスハイライトを行うために +使うことができる。あるいは、ポップアップウィンドウのテキストをハイライトするの +にも使う。テキストプロパティは文字が削除や挿入されたときでもテキストにくっつい +て離れず、これによりテキストマーカーとしても役立つ。|text-properties| を参照。 ハイライトを動的に更新したり、シンタックスエラーなどをマークしたりできるよう -に、テキストの変更をサーバーに通知するためのリスナー関数が追加されました。 -|listener_add()| を参照してください。 +に、テキストの変更をサーバーに通知するためのリスナー関数が追加された。 +|listener_add()| を参照。 Vim script の改良点 *new-vimscript-8.2* ------------------- -関数は、"->" を使って連鎖で呼び出すことができるようになりました: > +関数は、"->" を使って連鎖で呼び出すことができるようになった: > mylist->filter(filterexpr)->map(mapexpr)->sort()->join() -連鎖が結果を持たない場合には新しい `:eval` コマンドが使えます。 +連鎖が結果を持たない場合には新しい `:eval` コマンドが使える。 -関数引数はデフォルト値を渡すことでオプショナルにすることができます +関数引数はデフォルト値を渡すことでオプショナルにすることができる |optional-function-argument|: > function Something(key, value = 10) -後方互換性の無い変更を許可するために `:scriptversion` コマンドが追加されまし -た。例: "." を一貫して辞書メンバーへのアクセスに使えるようにするため、文字列結 -合には ".." のみを使用します。 +後方互換性の無い変更を許可するために `:scriptversion` コマンドが追加された。例: +"." を一貫して辞書メンバーへのアクセスに使えるようにするため、文字列結合には +".." のみを使用する。 -変更できない変数を宣言できるようにするため `:const` が追加されました: > +変更できない変数を宣言できるようにするため `:const` が追加された: > const TIMER_DELAY = 400 行のリストを引用符や行継続を使わずに簡単に変数に代入できるようにするため、 -heredoc スタイルの代入が追加されました: > +heredoc スタイルの代入が追加された: > let lines =<< trim END line one line two END -|Blob| 型が追加されました。これはバイナリデータを扱いやすくします。 +|Blob| 型が追加された。これはバイナリデータを扱いやすくする。 -/= と %= の代入演算子が追加されました。 +/= と %= の代入演算子が追加された。 -辞書は #{} を使ってリテラルキーで定義できるようになりました。これでたくさんの -引用符を使うことを避けられます: > +辞書は #{} を使ってリテラルキーで定義できるようになった。これでたくさんの引用 +符を使うことを避けられる: > let options = #{width: 30, height: 24} その他の改良点 *new-other-8.2* -------------- -- 'incsearch' がセットされているとき `:substitute` にも適用されます。 +- 'incsearch' がセットされているとき `:substitute` にも適用される。 - より多くのキーの組み合わせがマッピングできるように |modifyOtherKeys| が追加 - されました。 -- Windows 10 用に ConPTY 対応が追加され、端末でフルカラーをサポートしました。 + された。 +- Windows 10 用に ConPTY 対応が追加され、端末でフルカラーをサポートした。 - MS-Windows インストーラは翻訳やサイレントインストールに対応し、見栄えもよく - なりました。 + なった。 変更点 *changed-8.2* ------ 外部 diff プログラムの必要を避け、差分の更新をより高速化するために、xdiff ライ -ブラリが取り込まれました。 +ブラリが取り込まれた。 -コードは、// コメントのようなさらにいくつかの現代的な C の機能を使っています。 +コードは、// コメントのようなさらにいくつかの現代的な C の機能を使っている。 -古いコンパイラの対応が削除されました: Borland C++, MSVC 2008 +古いコンパイラの対応が削除された: Borland C++, MSVC 2008 -ハングル入力対応が削除されました。実際はもはや動いていませんでした。 +ハングル入力対応が削除された。実際はもはや動いていなかった。 -古い Amiga コンパイラ向けのメイクファイルが削除されました: Dice, Manx と SAS +古い Amiga コンパイラ向けのメイクファイルが削除された: Dice, Manx と SAS -変更のないスワップファイルが見つかったときは自動的に削除されます。 +変更のないスワップファイルが見つかったときは自動的に削除される。 -FEAT_TAG_OLDSTATIC コードは削除されました。それはタグの検索を遅くしていました。 -FEAT_TAG_ANYWHITE コードは削除されました。それはどのビルドでも有効化されていま -せんでした。 -UNICODE16 コードは削除されました。それは有用ではありませんでした。 -Workshop 対応は削除されました。誰もそれを使っていませんでした。 -Aap ビルドファイルは削除されました。それらは古くなっていました。 -ペルシア語対応は削除されました。それは古くなり使われていませんでした。 +FEAT_TAG_OLDSTATIC コードは削除された。それはタグの検索を遅くしていた。 +FEAT_TAG_ANYWHITE コードは削除された。それはどのビルドでも有効化されていなかっ +た。 +UNICODE16 コードは削除された。それは有用ではなかった。 +Workshop 対応は削除された。誰もそれを使っていなかった。 +Aap ビルドファイルは削除された。それらは古くなっていた。 +ペルシア語対応は削除された。それは古くなり使われていなかった。 -VIMDLL は再実装されました。これはインストールサイズを減らすために vim と gvim -の共通部分を 1 つにまとめます。 +VIMDLL は再実装された。これはインストールサイズを減らすために vim と gvim +の共通部分を 1 つにまとめる。 -以下の機能は今では全てのバージョンに含まれています: |+multi_byte|, +以下の機能は今では全てのバージョンに含まれている: |+multi_byte|, |+virtualedit|, |+vreplace|, |+localmap|, |+cmdline_hist|, |+cmdline_compl|, |+insert_expand|, |+modify_fname|, |+comments| @@ -26035,7 +26030,7 @@ VIMDLL は再実装されました。これはインストールサイズを減 パッチ *patches-8.2* ------ -これらのパッチは 8.1 リリースの後に適用され、8.2 リリースに含まれています。 +これらのパッチは 8.1 リリースの後に適用され、8.2 リリースに含まれている。 Patch 8.1.0001 Problem: The netrw plugin does not work. @@ -41152,7 +41147,7 @@ Files: src/os_win32.c ============================================================================== -パッチ 8.2.0001 以降は |patches-after-8.2| にあります。 +パッチ 8.2.0001 以降は |patches-after-8.2| にある。 vim:tw=78:ts=8:noet:ft=help:norl: