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HowToMigrateToV3_ja.md

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BLEA v3 へのマイグレーションガイド

BLEA v2 から v3 への変更点の概要については、v3 のリリースノートを参照してください。

概要

BLEA v2 では各ユースケースが複数のスタックで構成されていましたが、v3 ではシングルスタック構成に変更されました(マルチリージョン構成のゲストシステムサンプルなど、必要な場合に限り複数スタックを使用)。このため、v3 へのマイグレーションにはデプロイ済みのスタックの削除と再作成が必要です。このマイグレーションガイドでは、AWS CloudTrail や AWS Config、AWS Security Hub のようにログや検出結果を保持するサービスへの影響を示します。

BLEA v2 におけるスタック構成とリソース再作成の影響

※リソース再作成の影響が「-」のものは、リソース削除と再作成の影響がないことを意味します

BLEAChatbotStack (スタンドアロン版, マルチアカウント版)

リソースの種類 論理 ID スタック削除時の挙動 リソース再作成の影響
aws_iam.Role ChatbotRole 削除 -
aws_chatbot.CfnSlackChannelConfiguration ChatbotChannel 削除 -

BLEAConfigRulesStack (スタンドアロン版, マルチアカウント版)

リソースの種類 論理 ID スタック削除時の挙動 リソース再作成の影響
aws_config.ManagedRule BLEARuleDefaultSecurityGroupClosed 削除 -
aws_iam.Role RemoveSecGroupRemediationRole 削除 -
aws_config.CfnRemediationConfiguration RmDefaultSg 削除 -

BLEAIamStack (スタンドアロン版, マルチアカウント版)

リソースの種類 論理 ID スタック削除時の挙動 リソース再作成の影響
aws_iam.ManagedP○licy SysAdminPolicyなど 削除 -
aws_iam.Role SysAdminRoleなど 削除 -
aws_iam.Group SysAdminGroupなど 削除 -

BLEASecurityAlarmStack (スタンドアロン版, マルチアカウント版)

リソースの種類 論理 ID スタック削除時の挙動 リソース再作成の影響
aws_sns.Topic SecurityAlarmTopic 削除 -
aws_events.Rule BLEARuleConfigRulesなど 削除 -
aws_logs.MetricFilter IAMPolicyChangeなど 削除 -
aws_cloudwatch.Alarm IAMPolicyChangeAlarmなど 削除 -

BLEATrailStack (スタンドアロン版, マルチアカウント版)

リソースの種類 論理 ID スタック削除時の挙動 リソース再作成の影響
aws_s3.Bucket ArchiveLogsBucket 保持 -
aws_s3.Bucket CloudTrailBucket 保持 CloudTrail の証跡を保存する S3 バケットが新しく作成される。
v2 で記録していた証跡を Amazon Athena で検索する場合は、v3 をデプロイする前後で異なるデータソースへのクエリが必要。
aws_kms.Key CloudTrailKey 保持 CloudTrail のイベントを記録する CloudWatch Logs LogGroup を暗号化する CMK が新しく作成される。
v2 で記録していた LogGroup を保持する必要がある場合は以前の CMK を保持する必要がある。
aws_logs.LogGroup CloudTrailLogGroup 保持 CloudTrail のイベントを記録する CloudWatch Logs LogGroup が新しく作成される。
v2 で記録していた LogGroup を参照する場合は、v3 をデプロイする前後で異なる LogGroup へのクエリが必要。
aws_cloudtrail.Trail CloudTrail 削除 -

BLEAConfigCtGuardrailStack (スタンドアロン版)

リソースの種類 論理 ID スタック削除時の挙動 リソース再作成の影響
CfnInclude ConfigCtGr 削除 -

BLEAConfigStack (スタンドアロン版)

リソースの種類 論理 ID スタック削除時の挙動 リソース再作成の影響
aws_iam.Role ConfigRole 削除 -
aws_config.CfnConfigurationRecorder ConfigRecorder 削除 Config Recorder を削除しても構成記録は削除されないため、再作成の影響はない。
再度 Config Recorder を有効にすることで過去の構成記録にアクセス可能。
参考:delete-configuration-recorder
aws_s3.Bucket ConfigBucket 保持 AWS Config の構成記録を保存する S3 バケットが新しく作成される。
v2 で保存していた構成記録を Amazon Athena などで検索する場合は、v3 をデプロイする前後で異なるデータソースへのクエリが必要。
aws_config.CfnDeliveryChannel ConfigDeliveryChannel 削除 -

BLEAGuarddutyStack (スタンドアロン版)

リソースの種類 論理 ID スタック削除時の挙動 リソース再作成の影響
aws_guardduty.CfnDetector GuardDutyDetector 削除 -

BLEASecurityHubStack (スタンドアロン版)

リソースの種類 論理 ID スタック削除時の挙動 リソース再作成の影響
aws_iam.CfnServiceLinkedRole RoleForSecurityHub 削除 -
aws_securityhub.CfnHub SecurityHub 削除 Security Hub リソース が再作成される。
Security Hub を無効化した場合、90 日経過すると既存の検出結果などが削除されるため、マイグレーションは保持期間内に実施する必要がある。
参考:Security Hub を無効にする

マイグレーション手順

  1. 利用しているユースケースで提供されている BLEA v2 の Stack を全て削除する
    • ターミナルからの場合、v2 のソースコードを維持した状態で、npx aws-cdk destroy --all -c environment={環境識別子} --profile {profile}を実行
    • マネジメントコンソールからの場合、CloudForamtion のコンソールへ遷移し、各 Stack を削除
  2. BLEA v2 のソースコードを BLEA v3 へ更新する
    • GitHub から v3 のソースコードを 取得してマージ
    • ソースコードを更新する際に、v2 で利用していたパラメータをcdk.jsonからparameter.tsに転記する。詳しくは、4-1. デプロイパラメータを設定するを参照
  3. BLEA v3 をデプロイする